ニュージーランドの大学【総合情報 】
ニュージーランドの大学留学について徹底解説いたします。NZの大学の特徴、資格、ランキング、学費(費用)、学部、学生寮、奨学金、申請の流れ、学生ビザなど、大事な情報をまとめてみました。
NZ大学の特徴
ニュージーランドの大学の特徴をまとめてみました。
1.NZの大学は、2学期制
通常学期はセメスター(Semester)と呼ばれます。大きく分けると前期と後期で、1セメスターと2セメスターに分かれます。 11-1月の間にサマースクールがありますが、その期間も学期と考えて3学期制にしている大学もあります(その場合は学期のことを<Trimester/トライメスター>と呼びます。)
2.全国8大学
ニュージーランドには大学は8校しかありません!すべてが国立の大規模な大学です。
3.国際的・ダーバーシティ
ニュージーランドの大学は、非常に国際的でダイバーシティ(多様性)があります。現地の学生の先祖も世界各地からの起源を持っていることに加え、世界中のいたるところから留学生が勉強に来ています。
4.高質な教育の提供
ニュージーランドの大学の質は非常に高く、世界中で認められています。
5.ターシャリースタディー
高校を出たあとの勉強は、ターシャリー<第3の>スタディー(Tertiary Study)と呼ばれます。大学はその大きな一角を担います。 その他には私立の専門学校 や 国立総合専門学校であるポリテクニック(通称ポリテク) があります。
6.NZ大学・大学院
ニュージーランドの大学には、大学院と大学の区別が大きくありません。Bachelor(学士)を取得した後の、既卒の資格は、Postgraduate(ポストグラデュエート)と呼ばれ。同じ大学内で提供しています。
7.申請
ニュージーランドの大学の申請(出願)方法は、書類申請です。特に大学入学の一斉入試はありません。音楽などの科目の中で実技を伴う専攻は、オーディションがあるものもあります。
8.落ち着いた環境で勉強
都会のオークランドでも緑がいっぱい。その他の地域は、オークランドに比べると小さめの街が多いですから、スペースも公園もたくさんあり、ゆったりした環境で勉強できます。大学キャンパスも広く、混みすぎているということがありません。
ニュージーランドの大学一覧
ニュージランドの大学は、全て国立大学で、以下の8校があります。北島5校・南島3校です。全てしっかりとした総合大学です。
■ AUT University
(AUT大学)
<北島:オークランド>
■ The University of Auckland
(オークランド大学)
<北島:オークランド>
■ The University of Waikato /Waikato Pathways College
(ワイカト大学/ワイカトパスウェイカレッジ<ワイカト大学付属ファウンデーション>)
<北島:ハミルトン>
■ Massey University
(マッセー大学)
<北島:パーマストンノース & オークランド>
■ Victoria University of Wellington
(ヴィクトリア大学)
<北島:ウェリントン>
■ University of Canterbury
(カンタベリー大学)/UCIC(付属ファウンデーション)
<南島:クライストチャーチ>
■ Lincoln University
(リンカーン大学)
<南島:クライストチャーチ>
■ University of Otago Language Centre/University of Otago
(オタゴ大学付属語学学校ファウンデーションコース/オタゴ大学)
<南島:ダニーデン>
NZ大学の学部
Faculty/College/School
学部はニュージーランドの大学では、Faculty/College/Schoolなどと呼ばれ様々です。 例に取ると、Faculty of Engineering<工学部>/College of Science<科学部>/Business School<ビジネス学部> 等です。
NZ大学の専攻
専攻
- 専攻には、様々なものがあります。
- 代表的なものは、Arts/Engineering/Science/Commerce/Medicine/Vet等です。
NZ大学の授業料(学費)
資格別期間
UNDERGRADUATE
- Certificate: (サーティフィケート) 半年間〜1年間
- Diploma: (ディプロマ) 1年間
- Bachelor/Degree: (バチェラー/ディグリー) 通常3年間
- Graduate Diploma: 通常1年間
POSTGRADUATE(大学既卒者向け)
- Postgraduate Certificate: (ポスト グラデュエート サーティフィケート) 通常半年間
- Postgraduate Diploma: (ポスト グラデュエート ディプロマ) 通常1年間 または1年間半〜2年
- Master : (マスター) 通常1年半
- Doctor: (ドクター) 通常3年 〜 4年
NZ大学奨学金
日本の奨学金
トビタテJAPANの他、日本学生支援機構(JASSO)海外向け奨学金/地方自治体/民間提供の奨学金があります。返済不要のものも、将来返済しなければならないものもあります。
NZの奨学金
NZの大学の成績優秀者等への奨学金(額は少額から大きいものまで)
■日本の高校を卒業または、日本の大学在籍中の方
成績優秀者は、奨学金を申請可能性も有り。
■NZの高校就学中の留学生
NZの大学進学希望の場合、成績優秀者や、スポーツ・芸術優秀者は、Year13に進級後、大学が定める早めの時期に、現地で大学へ申請できます。
NZ大学取得資格
Undergraduate (アンダーグラデュエート)
以下の資格がUndergraduateと言われます。大学では、メインの資格は、Bachelor/Degreeまたは、Graduate Diplomaです。
■Certificate: (サーティフィケート)
■Diploma: (ディプロマ)
■Bachelor/Degree: (バチェラー/ディグリー) 日本の学士資格に相当
■Graduate Diploma: 約大学3年生のレベル
Postgraduate (ポストグラデュエート)
Postgraduate は、Bachelor/Degreeという日本でいう学士課程を修了した方の、既卒者用資格です。
■Postgraduate Certificate: (ポスト グラデュエート サーティフィケート)
■Postgraduate Diploma: (ポスト グラデュエート ディプロマ)
■Master : (マスター)日本の修士資格に相当
■Doctor: (ドクター)日本博士資格に相当
NZ大学ランキング
⚪️QSランキングという世界中の大学ランキングの中で著名なものがありますが、ニュージーランドの大学は、TOP500にすべての大学が入っています。学部・専攻別で見れば大学のランキングより高いものもあり、ニュージーランドの大学へ進まれることを考えておられるかたは、一度調べて見てはいかがでしょうか?ニュージーランドならではという学部や専攻は、世界的にもかなり名声を得ています。
Offer of Place
Offer of Place(入学許可証)には、UnconditionalとConditionalの2種類があります。
Unconditionalの入学許可証
Unconditionalの入学許可証(Unconditional Offer of Place)は、「条件がつかない」「無条件の」という意味です。そのため、この入学許可証は、正式な入学許可証で、特にクリアしなければならない条件がないことになります。そのため、入学が可能になる入学許可証で、安心なものです。すでに無条件に入学できるため、Unconditional offer of Place上には、何も成績や英語スコア結果など、入学を可能にする条件が書かれていません。
Conditionalの入学許可証
Conditionalの入学許可証(Conditional Offer of Place)は、アカデミック(成績)、または、英語成績もしくは、その双方が条件として付く入学許可証です。「条件として付く」という意味は、記載された条件をクリアすれば入学できるという、課題をはっきりさせた入学許可証ということです。例えば英語の基準が足りなかった場合、IELTS英検などでそのその条件スコアをクリアするために努力をすることになります。アカデミックの基準の場合は、通常ファウンデーションコースや、パスウェイコースで対応します。
NZ大学キャンパスライフ
学生寮・宿泊方法
⚪️学生寮:学生寮は、一般的な大学生の宿泊方法です。大学には、幾つもの多数の寮がある大学もあります。内、数は少ないですが、大学によっては、食堂で食事がつくタイプの寮もあります。通常学生寮は、シェアタイプが一般的でリビングルームやトイレ/バスを共有し、個室があるのが普通です。異国の地で友達がいない最初の時期は、各国からの留学生と仲良くなれると心強いですね。さらに勉強の上で助けが必要になるときは、お互い助け合えるのも意外と大事です。
⚪️ホームステイ:海外で初めて長期で暮らす場合は、ホームステイも良いですね。ニュージーランド人の生活習慣などもわかり、英語の勉強になりますね。また、勉強に1年目など専念したい場合は、料理などの家事の負担も少なくてすみますね。
⚪️フラット:フラットとは、Flatと書きますが、地元のKIWI の学生(NZ人はKIWIと通称呼ばれます)や留学生と、一軒家をシェアして、リビングルームやトイレ/バスを共有しながら個室を持って過ごします。学生寮よりは若干お安めなのと、自炊などしながらワイワイと過ごすのも若者ならでは楽しいですね。その同居人(フラットメイト)がどのような人たちなのか、オーナーは同居なのか、別に住んでいるのか、フラットメイトとの光熱費などの割り方なども重要チェック項目ですね。日本では一般的にはシェアハウスといわれるものと近い形かとおもいます。
⚪️アパート:ニュージーランドでは、日本と比べてアパートは少ないですが、それでもオークランドのような大都市や、ウェリントンなどには、シティと呼ばれる街の中心部周辺にアパートがあります。個室などもありますので、一人でゆったり暮らしたい場合や街の近くで便利に暮らしたい場合は、アパートも選択肢としてありますね。
勉強は忙しい?!
ニュージーランドの大学では勉強は非常に忙しいですね。特に1年目は授業の英語のスピードが速すぎたり、エッセイ等の締め切りが頻繁にあったりして、予想より苦労すると思います。ですので、初年度からアルバイトをしようと思うのは、勉強の内容によっては時間的に厳しい時もありますので、ぜひ、無理をしないように、勉強を中心に据えたスケジュールを心がけてみてください。
旅行、レジャー
ニュージーランドでは、大きな自然があり、大学の学期の間や、夏休みの大きなホリデーの時期には、ロードトリップや、飛行機を使った旅行などは、楽しめます。イベントもNZ各地で開催されており、是非どんどん参加してみてください。海岸線に囲まれている国らしく、開放的な雰囲気のイベントも多いですね。美味しいコーヒーを出すおしゃれなカフェも街の至るところにあり、ゆったり過ごすこともできます。夏場はキャンプも盛んにみなさん出かけますので、ニュージーランドのホリデーを満喫してください!